第1章はじめに
LOGADEC(ロガデック)は、測定データの時系列を表示して解析するソフトウェアです。HTML ファイル1つでできていて、ブラウザで開くだけで動きます。インストールも、インターネットへの接続も必要ありません。
この章では、LOGADEC でできることと、使う前に知っておきたいことをまとめます。すぐに使い始めたい方は、第2章 最初の5分 へ進んでください。
1.1LOGADEC でできること
| やりたいこと | LOGADEC でできること |
|---|---|
| 読み込む | CSV・Excel(.xlsx/.xls/.xlsm)・NI TDMS を読み込めます。区切り文字(カンマ・タブ・セミコロン)・小数点(ドット・カンマ)・文字コード・見出しの行・単位の行は自動で判定します。X軸の列が日時(2026-10-01 08:00:00 など)や時刻だけでも読めます。フォルダの中のファイルをまとめて取り込み、時刻の順に1本につなぐこともできます(第4章) |
| 見る | たくさんの系列を重ねて表示したり、項目ごとに段を分けて並べたりできます。ズームとパンは、マウスのホイールとドラッグだけで操作できます(第5章) |
| 解析する | 数式による演算(第7章)、FFT・STFT・ウェーブレット・変化点の検出・外れ値の検出・相関とラグなどの解析(第8章・第9章)、XY 散布図と近似曲線(第10章)ができます。フィルタは系列ごとにかけられます(第5章) |
| 共有する | 解析の状態ごと .lgd ファイルに保存して、同僚に渡せます。画像(PNG など)と CSV・Excel への書き出しもできます(第11章) |
1.2動作環境
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブラウザ | Google Chrome または Microsoft Edge の最新版(推奨) |
| そのほかのブラウザ | Firefox・Safari でも動きます。ただし保存は、同じファイルへの上書きではなく、ダウンロードの形になります |
| グラフィックス | WebGL が使えること(いまのパソコンなら、ほぼ使えます) |
| インストール | 不要です。管理者権限も要りません |
| ネットワーク | 不要です。LOGADEC は外部と一切通信しません |
1.3無償版と有償版
表示と解析は、無償版ですべて使えます。違いは、扱える系列の数と、.lgd ファイルに保存できるかどうかです。
| 無償版(Free) | 有償版(Personal・Commercial) | |
|---|---|---|
| 読み込める系列の数 | 1,000 まで | 制限なし |
| 同時に表示できる系列の数 | 150(固定) | 300(10〜2,000 で変更できます) |
.lgd ファイルの保存 |
できません(開くことはできます) | できます |
| 表示・解析・画像と CSV の書き出し | すべて使えます | すべて使えます |
1.4データの扱い
- 外部と通信しません。 読み込んだデータが、パソコンの外へ送られることはありません。
- 元のデータは書き換えません。 数式・単位の変換・フィルタは、すべて表示の上での処理です。読み込んだファイルそのものは変わりません。
- 設定はブラウザに残ります。 テーマや表示の設定は、使っているブラウザの中に保存されます。ほかのパソコンには引き継がれません。
1.5このマニュアルの読み方
- 画面に表示される文字は、保存 のように[ ]で囲んで示します。
- キーボードのキーは Ctrl + S のように示します。
- 画面写真の番号(①②…)は、写真の下の説明の番号と対応しています。
- 画面写真は、練習用のサンプルデータ(架空の耐久試験のデータ)で撮っています。サンプルデータはマニュアルの目次のページからダウンロードできます。第4章の一部の写真は、時間ごとに分かれた架空の記録計のログで撮っています。